薄い色ほど日反射率が高く、
夏季の暑い日ざしを反射し遮熱効果が高くなります。
色の指定は、日本塗料工業会発行の色見本帳によりご指定いただけます。
(例)「うすい水色: U69-80H 」など、番号で指定してください。
(1)標準色・基準色【原色の「クールホワイト」および「淡彩色」】
ア.「淡彩色」はキルコート主剤に着色したものです。
イ.現場での調色工程が不要で、工期短縮やコストダウンにつながります。
(2)中彩色・濃彩色
ア.標準色・基準色より濃い色をいいます
イ.キルコート主剤での中彩色、濃彩色は粘性が落ち、厚塗りが困難です。
ウ.キルコート主剤を塗布後、色指定となるトップコートにて着色を行なってください。
エ.この際、仕上り色ムラを抑えるため、キルコート主剤も着色品(標準色の範囲)を使用してください。
オ.濃彩色で仕上げる場合は遮熱トップコートを使用して下さい。濃色でありながら日反射率が高い性能を持った塗料です。
折板は熱を吸収して、外気温より高めになる傾向があります。
キルコート塗装により、折板の温度上昇が抑制できます。
1.スポーツクラブルネッサンス
折板表面温度で-22℃、室内温度で-5℃の温度低下の効果を実現しました。
物件名 | ルネッサンス スポーツクラブ宮崎 | 地域 | 宮崎 |
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塗布場所 | 祈板剛製屋根 | 塗布面積 | 2,310m2 |
塗布の目的 | テニスコートの温度対策 | 塗布実施日 | 05.08 |
現状 | 最上階の室内テニスコートの室温が交換機(12kw)を3台運転しても35℃を超えてしまい、営業するには厳しい状況。 | ||
効果 | 空調機2台運転時で30℃前後まで室温抑制を実施。温度効果の目標値-5℃を達成するとともに、空調機1台の運転も停止できて電力使用コストの削減にもつながった。 |
キルコート塗装効果 温度測定 塗装前
外気温度 | 33℃ |
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折板表面温度 | 61℃ |
外気との温度差 | +28℃ |
キルコート塗装効果 温度測定 塗装後
外気温度 | 33℃ |
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折板表面温度 | 39℃ |
外気との温度差 | +6℃ |
2.株式会社倉業サービス
折板は熱を吸収して、外気温より高めになる傾向があります。キルコート塗装により、折板の温度上昇が抑制できました。
物件名 | 株式会社 倉業サービス | 地域 | 埼玉 |
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塗布場所 | 倉庫棟の屋根、事務棟の屋根 | 塗布面積 | 1.600m2 |
塗布の目的 | 夏季の電力消費削減 | 塗布実施日 | 07.08 |
現状 | 環境マネジメントシステム(ISO14001)への取り組みの一環として、二酸化炭素(CO2)など温暖化ガス排出の削減を目的とした。 | ||
効果 |
キルコート塗装効果 温度測定 塗装前
外気温度 | 39.5℃ |
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折板表面温度 | 58.5℃ |
外気との温度差 | +28.0℃ |
キルコート塗装効果 温度測定 塗装中
キルコート塗装効果 温度測定 塗装後
外気温度 | 30.0℃ |
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折板表面温度 | 33.5℃ |
外気との温度差 | +3.5℃ |
3.ヨロズグループ 株式会社ヨロズ栃木
物件名 | ヨロズグループ 株式会社ヨロズ栃木 | 地域 | 栃木 |
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塗布場所 | 工場棟屋根、守衛室、資材倉庫 | 塗布面積 | 47.000m2 |
塗布の目的 | 工場内の断熱対策および屋根の延命対策 | 塗布実施日 | 08.03 |
現状 | 夏季時、工場内の温度上昇が抑制できず空調機器への負担が続いている。また屋根の経年劣化が進行し雨水漏水が進行中。 | ||
効果 | 空調効率が向上し、空調機器への負担減につながった。また、クラック・ピンホールなどの精修効果も出て雨水漏れ対策にも効果が出た。 |
【 工場棟・屋根 】
4.チッソ株式会社 水俣本部・水俣製造所
物件名 | チッソ株式会社 水俣本部・水俣製造所 | 地域 | 熊本 |
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塗布場所 | 事務所棟、工場棟 | 塗布面積 | 5.200m2 |
塗布の目的 | 屋根裏の温度抑制による省エネ対策 | 塗布実施日 | 06.05 |
現状 | 新築工事中での塗装 | ||
効果 | 夏季の新築工事中での塗装により、空調機設置前でも暑さを抑えられて作業が進められた。 |
5.福岡工業大学B棟屋根キルコート塗布
測定実験が行われました。
この屋根には元々100㎜の断熱材が入っていましたが、それでも下の教室は授業が行えないほど暑く、対策に困っていたそうです。
そこで、キルコートを塗布したところ大きな効果が得られ(表面温度については-37℃)教室内の暑さが軽減し、大変喜んでいただいたとのことです。
(1)塗装面の仕上り模様
ア.ローラー、刷毛にはいろいろな種類があります。
これらを使い分けることにより、いろいろな仕上げが出来ます。
イ.屋根への塗装は出来るだけ平滑な仕上げが汚れ防止につながります。
エアレスガンでの塗布をお奨めします。
(2)塗装面の仕上り
ア.標準色仕上げ
つや消し仕上げとなり、柔らか味のある仕上げとなります。
イ.キルコートTS(クリアトップコート)仕上げ
つやのある仕上り面となり、汚れ防止効果があります。
ウ.中彩色・濃彩色仕上げ
ややツヤのある仕上がりとなります
(参考例)三分つや・・・・艶が少ない仕上り
七分つや・・・・艶のある仕上り
上塗りが可能なので、塗装面に傷が付いても容易に補修が出来ます。