断熱塗料・キルコートによる塗装は屋根にすることが多いですが、実は外壁にも使用できるのです。家を丸ごとキルコートで塗装することで、より高い断熱・遮熱性能を発揮させることができます。今の季節、外はとても寒くて室内に隙間風が入ると体が冷えそうになりませんか?
外壁にキルコートを塗布すると、外気温が室内に侵入することを抑制してくれますし、暖房をつけている場合、その効きを良くしてくれる性能があります。
夏場は太陽熱を遮断・反射させるので室内温度の上昇を抑制。結果、エアコンの使用電力を削減することが可能なので省エネルギーですし、家計にも優しくなるのではないでしょうか。
キルコートは環境省が公表している、第三者機関によって実証された、ヒートアイランド対策技術分野の製品です。
こちらのお宅のサイディング外壁は、長年の汚れの蓄積によって黒ずんでいる状態。まずは、最高150キロ圧が出る高圧洗浄機で家全体をしっかり洗って汚れを落としました。付着物が残ったままですと、その上から塗装をしても剥がれやすくなることがあります。よい性能がある塗料を使用しても、すぐに剥がれてしまっては勿体ないですよね。
加えて、下塗りに使用するキルコート専用シーラーも下地と塗料の密着力を強化してくれるので、たっぷり塗布して剥がれにくい塗膜をつける準備をします。
中塗りに使用するキルコート主材には中空ビーズという、熱を遮断する材料が高密度で含まれています。ビーズ自体は軽いので塗料の表層に浮いてきてしまうため、使用する際は撹拌機でしっかり混合してから塗ります。
この主材による中塗りを2回重ねて厚膜に。上塗りのトップコートで保護膜をつけることで断熱・遮熱の性能を最大限に引き出しながら、耐久性のある塗装に仕上げました。
トップコートは乳白色ですが、乾くと透明になるので中塗りの色を変化させずに防汚効果、光沢感を加えた仕上がりになります。
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