キルコートを使用しての屋根断熱塗装の作業風景。
塗装職人ではキルコートによる屋根断熱塗装の場合、濃厚に5度塗り(6度塗りすることも)して仕上げています。メーカー標準の塗装方法では4度塗りでよいとあるのですが、上塗りが1回だけですと中塗りの白い主材が透けて見えてしまうことも。それを防ぐために、下塗り1回・中塗り2回・上塗り2回という回数を塗り重ねています。
キルコートは主材に含まれる、たくさんのビーズによって熱の浸入を防ぎます。加えて太陽光の遮熱性能も有しているので、夏場ですと太陽熱の85%以上を反射することが可能とのこと。夏の屋根は直射日光で照らされ、素手や素足では触れられないほどの熱を持ってしまいます。ですが、キルコートを塗布することで、素手で触れたり素足で歩いても問題ないほど屋根の温度上昇を防げるのです。結果的に、サウナのように熱されやすい屋根下の部屋(2階)の室内温度も低下して、1階の部屋と変わらないような状態に改善することが可能です。
動画内のお宅の屋根は茶色いコケがびっしり生えている状態でした。付着物があると塗料の密着不良になる恐れがあるため、最高150キロ圧出る高圧洗浄機のジェット水流で、こびりついた汚れやコケを洗い落しました。雨押さえ(棟押さえ)鉄部は釘抜けがあったので、しっかり打ち直してから下地調整(ケレン)。塗膜がしっかり密着し、剥がれにくい状態にしてから5度塗りします。多機能な塗料の性能を長期間発揮させるためにも、厚膜で剥がれにくい塗装に仕上げることが大切です。
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